本業を続けながら、農業を副業で始めてみたい。
そう考える方が、最初につまずくのは「畑と時間」です。
結論からお伝えします。農業を副業で始めるなら、室内の植物工場は週2回・各2〜3時間の作業で回せます。当社GPFの小型ユニットは8畳ほどの広さに置け、月10万〜40万円の副収入が目安です(売上25万円・利益10万円が現実的なライン)。
この記事では、畑で始める副業と室内で始める副業の違い、週2回で回す1週間の形、定年のあとに始める場合、そして費用と収入の目安までをお伝えします。
結論:副業の農業は、天候に左右されない室内が向いている
副業でいちばん限られているのは、時間です。
平日は本業があり、農作業に使える日は決まっています。
畑の仕事は、天気と季節に合わせて動きます。雨が続けば、作業が止まることもあります。
決まった日にしか動けない副業とは、かみ合わない場面が出てきます。
室内の植物工場は、天候に左右されず、一年中同じように育てられます。
作業の日を先に決めて、そこに合わせて回せるのが、副業に向いている理由です。
もう一つ、始める前の手続きにも違いがあります。
畑で始める副業と、室内で始める副業の違い
畑を借りて始める場合
農地を借りたり買ったりするには、原則として、その農地がある市町村の農業委員会の許可が必要です(農地法第3条)。
個人の場合は、必要な農作業に「常時従事」することが、許可の条件の一つになります。
農林水産省の処理基準では、農作業に従事する日数が年間150日以上であれば「常時従事」と認めるとされています。その農作業に必要な日数が150日に満たない場合でも、必要な作業に本人が従事していれば認められます。
副業で畑を借りる場合は、この点を先に農業委員会に確かめておくと安心です。
室内の植物工場で始める場合
当社の小型ユニットは、長さ4.5m×奥行2.5m×高さ2.5m(8畳間相当)の屋内に置きます。設置先の例は、自宅の一室、空き店舗、倉庫などです。
宮城県が企業向けに出している農業参入の案内では、農地を使わずに非農地で養液栽培をする場合について、「農地を使用していないので、農地法の制限はありません」と説明されています。
ただし、置く場所が農地かどうかで手続きは変わります。迷ったときは、市町村の農業委員会に確認してください。
| 比べること | 畑で始める | 室内の植物工場で始める |
|---|---|---|
| 場所 | 農地を借りる・買う | 自宅の一室・空き店舗・倉庫など(8畳間相当) |
| 手続き | 農業委員会の許可(農地法第3条) | 非農地なら農地法の制限なし(置く場所で変わるため要確認) |
| 作業の日 | 天候と季節に合わせる | 週2回・各2〜3時間(当社のスモールビジネスの場合) |
| 天候の影響 | 受けやすい | 左右されない |

脱サラする前に、副業で試すという順番
農業を本業にしたい気持ちがあっても、いきなり会社を辞める必要はありません。
当社のスモールビジネスは、本業を辞めずに試せる規模に合わせています。
まず副業として始めて、栽培と販売の手応えを確かめる。
そのうえで、本業との比重をどうするかを考える。この順番なら、収入が途切れる心配をせずに始められます。
予算250〜400万円ほどの副業として比べる相手は、フランチャイズへの加盟、不動産投資、株式投資、在宅ワークなどです。
植物工場は、在庫を抱えず、天候に左右されず、室内で一年中安定して育てられる、という性質の仕事です。
定年のあとに始める場合
退職金や預貯金の一部で、第二の仕事として始めたい方にも向いた規模です。退職を控えたご夫婦が、2人で回す形もとれます。
当社が「退職後の副業」ではなく「スモールビジネス」と呼んでいるのは、そのほうが前向きに受け取っていただけるからです。気負わずに始められる大きさの仕事、という意味を込めています。
では、実際の1週間はどう回るのでしょうか。
週2回・各2〜3時間で回す1週間
当社のスモールビジネスでは、作業は火曜と金曜の週2回、各2〜3時間です。
レストランからの受発注と配送も、火曜・金曜の週2回で回っています。
| 曜日 | すること |
|---|---|
| 火曜 | 植物工場での作業(2〜3時間) |
| 金曜 | 植物工場での作業(2〜3時間) |
| そのほかの日 | 気温・湿度・水質をスマホで確認。本業やご家族との時間に |
育てるのは、富裕層向けのミックスサラダにする葉物野菜です。
売り先は当社が回します。レストランがスマホから直接発注する当社の受発注の仕組みがあり、代金は月末締め・翌月20日払いです。
栽培が初めての方には、バジルやフリルレタスなどから段階的に覚えていただく栽培カリキュラムがあります。設置後30日間の試運転は、当社が並走します。

ご夫婦・2人で回すと続けやすい
運用は、ご夫婦でもお一人でもできます。
必要に応じて、2名体制をおすすめしています。2人いれば、どちらかの都合がつかない日も作業を回せます。
植物工場の味は、勘ではなく数字で決まります。代表の池田がピザ生地づくりで見つけた「美味しさは科学だ」という考え方で、同じ条件を整えれば誰がやっても同じ味が作れるように組み立てています。
2人で分担するときも、同じ条件を守れば同じ味が作れる、という考え方です。
費用と収入の目安
最後に、お金の話をまとめます(2026年10月時点)。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 費用 | 中古ユニット165万円〜/小型ユニット250万円〜(新規開業の中心は350万円前後) |
| 作業 | 週2回・各2〜3時間 |
| 収入 | 月10万〜40万円の副収入(売上25万円・利益10万円・回収2〜3年が現実的なライン。販路開拓ができる方なら、売上50万円以上・収益40万円も可能) |
| 回収 | 2〜3年が現実的 |
正直にお伝えします。
短期で大きく稼ぎたい方には、この副業は向きません。「3年でも回収できれば良い」と捉えられる方が向いています。
また、補助金を当てにしない価格にしています。当社のお客様で、個人のスモールビジネスとして新規開業された方の補助金の採択事例は、これまで0件だからです。
始め方の詳しい内容はスモールビジネスとして始めるのページに、ユニットの仕様は小型ユニット・中古ユニットのページにまとめています。
よくある質問
Q. 会社員でも始められますか?
A. はい。当社のスモールビジネスは、本業を持ちながら副業として試せる規模にしています。作業は週2回・各2〜3時間です。お勤め先に副業の決まりがある場合は、先にご確認ください。
Q. 畑や農地は必要ですか?
A. 小型ユニットは、8畳間相当(長さ4.5m×奥行2.5m×高さ2.5m)の屋内に置きます。自宅の一室・空き店舗・倉庫などが設置先の例です。置く場所が農地の場合は、市町村の農業委員会に手続きをご確認ください。
Q. 作った野菜は、どこに売るのですか?
A. 売り先は当社が回します。当社は東京都港区・大阪市福島区を中心に約1,000件の高級レストランと取引があり(2026年10月時点)、お買い求めの方には、その一部に接続いただけます。「契約が取れるようになるまで」の販売指導も、期間を区切らずに続けます。
Q. 農業の経験がなくても大丈夫ですか?
A. 30日間の試運転は当社が並走します。バジルやフリルレタスなどから段階的に覚えていただく栽培カリキュラムがあり、気温・湿度・水質はスマホで確認できます。
まずは、使える時間と場所をお聞かせください
副業の農業は、場所と時間が先に決まっているほど、始めやすくなります。
植物工場の始め方をほかのパターンと比べたい方は、植物工場は個人で始められるのか。400万以下から動いた4パターンの始め方もご覧ください。
植物工場・野菜工場のご相談は、大阪・山梨を拠点に全国対応のGPF株式会社まで。
事業化シミュレーションは無料です。代表の池田が直接対応します。
フォームのご相談カテゴリは「植物工場事業化ご相談(無料)」を、ご予算は「165〜250万円(中古機メイン)」または「250〜400万円(新規開業の中心)」など、近いものをお選びください。設置候補地の欄に、置きたい場所と広さを書いていただけると、ご提案がしやすくなります。
お問い合わせフォーム(事業化シミュレーション無料)はこちら
参考
- 農林水産省「農地法関係事務に係る処理基準について」(最終改正 2025年3月31日)第3の5(2) https://www.maff.go.jp/j/keiei/koukai/nouchi_seido/attach/pdf/nouchi_sandan-227.pdf
- 宮城県「企業の農業参入」(2026年6月26日掲載) https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/nosin/nougyoukigyousannyu.html